八幡野の古民家+作業場+居宅
「え~ 粗大ゴミにしか見えないジャン。」とおっしゃる貴方。半分は正解だけど、半分は間違い、かな? 母屋は、こう見えても築200年、江戸時代後期の由緒ある古民家なんですよ。でも、興味ない人には、やっぱり粗大ゴミなんかしらね。
ホントは、売りたくなんかないんです。でも、会社が苦しくて…って泣き落とししたところで誰も買ってくれそうもないし。実は、当社の社長が、思いっきりリフォーム凝って住もうって考えてたのは、ホントなんですよ。
前の畑から作業場を見ました。この作業場、左側は、昔の船たまりの石垣の上に3階建を増築して、右側は古民家の渡り廊下の前に1部屋突き出して増築してるんです。薄茶色のトタン張り巡らしてるから、なにがなにやら良くわかんなくなっちゃいました。
川沿いの道路と、坂道の通路との付け根部分です。3階建ての作業場が聳え立って、一体どんな家なんかまるで分かんなくなっちゃってます。
こっちから見ると、作業場の形が良く分かりますね。以前は、ここはクリーニング屋さんの干し場でした。だから、天井高が約7mもあるんですね。
作業場の内部です。ロフトに床を張れば2階ができて、地階と合わせると合計3階建てになるんですよ。
港が近いから、ボートなんかの保管庫はどうでしょうかね。そう言え、ばある若い工務店の監督から、例の「粗大ゴミ」なんか叩き壊して、この作業場を2階建ての近代住宅にリフォームしたら?と提案されたこともあります。皆さん、いかがでしょうか。
建築後約10年しか経っていない居宅です。以前は、ご兄弟のご家族がお暮らしでした。「よそへなんか行かないで、ここで一緒に暮らしたらどうだ。」ってなことで、へんてこりんに増築しちゃったんでしょうね。
どうです?新しいから、リフォーム無しでも、すぐに暮らせるでしょう。
以前に,ご自分で「母屋の古民家をリフォームするぞ!」っていう意気込みの、立派なお客様がいらっしゃいました。その方は、工事中はここをホテルがわりにして、最後には解体しちゃうんだっておっしゃっていましたが…。実はその方、陶芸家の娘さんだったんですが、スポンサーのお母さんに「できっこないわよ。」って反対されて。
壊すには、新し過ぎるし、古民家を立派にリフォームしたら邪魔だし…
当社としては、結論が出ないので、結局買主さんに考えて戴くことにしました。
さあ、最後は「真打」古民家の登場です。どうです?やっぱり粗大ゴミに見えますか?
社長の先輩で、古民家研究家の大学の先生が、「今では珍しくなった伊豆地方特有の建築様式の民家であり、ぜひ保存して後世の資料として役立ててほしい。」とのご高説も伺っております。それでも、貴方は、あの監督さんみたいに叩き壊しちゃいますか?
大黒柱は、直系30cmの古代杉です。黒光してるうえに、あんまり固過ぎて、釘も曲がってしまい刺さりません。壁は、200年に渡っていろりで燻された砂壁です。下地は、しっかり組まれている小舞ですから、この砂壁の上に漆喰などを直接塗ることができます。せっかくの砂壁の燻しの風情は残したいですが、ここは気分一新、真っ白な漆喰が、黒い柱梁とのコントラストとなっておしゃれでしょうね。
柱や梁、長押なんかはこのまんま残しましょう。米ぬかで磨きこめば、びっくりする光沢がでますよ。…ったく何代目かの、罰当たり子孫が打ち付けた、プリント合板なんかの新建材は全部剥ぎ取っちゃいましょう。柱梁に穿った臍穴や釘穴は、へたに補修したり隠したりしないで、そのまんまの方が風情があっておもしろいと思いますよ。
黒い木と真っ白な漆喰(あ~あ、やっぱ売るのよそうかな。)
どうです?プリント合板が、真っ白な漆喰壁になっただけで、イメージが一新しますよ。
価格
998万円
土地
382.01㎡(115.55坪)
建物
①古民家
木造平屋建
床面積 約100㎡
築約200年
②作業場
木造一部鉄筋コンクリート造3階建
床面積 113.2㎡
平成8年増築
③居宅
木造平屋建
床面積 39.58㎡
平成8年築
敷地と建物の配置図です。元は、母屋だけだったところに、作業場と居宅を増築したもんですから、とっても分かりにくい建物になっっちゃいました。
今回は、わざと間取図を最後に持って来ました。なぜって?ここだけの話、間取図見てなんだこんなもんか、っていなくなっちゃう人対策でした。皆さん、最後までお付き合いして戴きありがとう。
あ~あ、やっぱ売るの…
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